仮想化エンジニア奮闘記

Citrix や VMware といったサーバー・デスクトップ仮想化の最新技術や設計情報の検証結果を共有します。(本ブログは個人のものであり、所属する会社とは関係ありません。)

vSANやるぞー!(3)-vSANのディスク構成

皆さまお疲れ様です。

間が空きましたが、引き続きvSANの記事を投稿してゆきます。

 

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次:Cache Disk障害時の挙動①(ESXi3台、FTT=0)

 

既に第2回目で記載をした通り、vSANでは Cache Disk と Capacity Disk を Disk Group という1つのグループにまとめます。

 

vSAN 6.6.1 では Disk Group、Cache Disk、Capacity Disk の構成上限は下記の通りです。

Disk Group:1ESXi 当たり 5

Cache Disk:1Disk Group 当たり 1 (従って、1ESXi 当たり最大5)

Capacity Disk:1Disk Group 当たり 7 (従って、1ESXi 当たり最大7×5=35)

 

今回は、上記の中でもCache Disk / Capacity Diskに注目して記事にしてゆきます。

 

 

①Cache Diskについて

第2回目で記載をした通り、All Flash Type / Hybrid Typeのいずれにしろ、Cache DiskはSSDである必要があります。

 

vSANにおいて、すべてのRead / Write処理はまずCache DiskのSSDに直接渡されます。容量のうち、30%が不揮発性のWrite Bufferとして利用され、70%がRead Cacheとして利用されます。

若干バージョンが古い記事ですが、vSAN 6.5 Design and Sizing Guideでは、Cache Diskサイズは、Capacity Diskサイズの10%とすることが推奨されています。(p.14参照)

(但し、vSAN Ready Nodesの構成でも5%~20%の間となっていることが多く、必ずしも10%となっているわけではありません。)

 

下記は一例ですが、vSAN Ready Nodes における Cache Disk:Capacity Disk の割合となります。

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VMware Compatibility Guide を見ると、各SSDはパフォーマンスと耐久性がクラス分けされていることが分かるかと思います。(下記はLenovo System x 3650M5 AF-6 のサンプルです。)

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パフォーマンスクラス(Performance Class)はB~Fでクラス分けされており、耐久性クラス(Endurance Class)はA~Dでクラス分けされています。アルファベット昇順に耐久性/パフォーマンスが上昇します。

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Virtual SAN Hardware Quick Reference Guide より 

 

vSAN Ready Nodesの機器を見ると、Performance Class E、Endurance Class Dがほとんどです。Ready Nodesではなく独自構成とする場合は、上記がCache Diskの指標となるかと思います。

 

SSDの性能はvSANのパフォーマンスに大きく影響を与えるため、クラスに注意して製品選定を行いましょう。ちなみに、Lenovo vSAN Ready Nodes の Cache Disk は 400GB SAS 2.5" MLC G3HS Enterprise SSD(12Gbps) で希望小売価格50万程度なのでそこそこ値段しますね。

 


②Capacity Disk
Capacity Disk は SSD または HDD にて構成します。SSD または HDD でvSANのタイプが変わります。(ちなみにどのvSANライセンスでも Hybrid / All Flash 両方対応可です。)
SSDの場合は、vSAN All Flash Type となり、
②HDDの場合は、vSAN Hybrid Type となります。

 

HDDはパフォーマンスとコストに応じて15krpm SAS / 10krpm SAS を選んでいく形になります。

一方、SSD の場合は①Cache Disk程のパフォーマンス、耐久性でないディスクを使用します。(下記はLenovo System x 3650M5 AF-6 のサンプル)

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3.84TB 6Gb SAS 2.5型 Enterprise Capacity G3HS MLC SSD は Cache Diskと比べて6.0Gbps SASとなり、上記のようにパフォーマンス/耐久性が下がり、希望小売価格も82万と容量当たりの価格は安くなります。

 

 

①および②とも、基本は VMware Compatibility Guide に則って製品選定を行います。

 

それでは本日は以上となります。

ありがとうございました。