仮想化エンジニア奮闘記

Citrix や VMware といったサーバー・デスクトップ仮想化の最新技術や設計情報の検証結果を共有します。(本ブログは個人のものであり、所属する会社とは関係ありません。)

XenDesktop / XenApp サイジング(5)ーXenApp(VDA)

皆さまお疲れ様です。

この記事ではXenApp(VDA)のサイジングを記事にします。

 

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⑤XenApp (VDA)

VDIの肝、Virtual Delivery Agentのサイジングです。

今回は XenApp (VDA for Server OS) のサイジングとなります。

 

 

・CPU

ネットワールド社の資料を参考にすると、vCPUをpCPUの2倍とした場合、コア数に対してパフォーマンスが30%程度落ちるそうです。(1.5倍で約20%)

上記を踏まえて、vCPUは下記で検討します。(勿論安全なのはオーバーコミットさせない pCPU:vCPU=1:1 です。)

物理コア(pCPU):仮想コア(vCPU) = 1:1~1:2

 

XenApp 6.5時代のサイジングガイドとなりますが、1物理コア当たりのユーザー数の推奨は下記となります。基本は、1物理コア当たり10ユーザーを1つの指針とします。

 

f:id:kenta53682:20170917110713p:plain

 

ちなみに、私が過去に経験したインターネット分離案件では、下記のようなサイジング・実績となりました。

【サイジング】

・pCPU:vCPU = 1:1 (オーバーコミットなし)

・1ユーザー当たりのCPU使用量:200MHz 強

・1物理コア当たりのユーザー数:12ユーザー

 

【実績】

・pCPU:vCPU = 1:1 (オーバーコミットなし)

・1ユーザー当たりのCPU使用量:200MHz

・1物理コア当たりのユーザー数:10ユーザー (想定より利用者が少なかった)

 

CPU使用量はサイジングと実績値が非常に近く、安心した記憶があります。

 

 

・メモリ

XenAppのメモリは利用するアプリケーションによって変わります。

検証環境や業務端末などで、業務アプリケーションのメモリ使用量を計測することが適切なサイジングの近道になります。

 

アプリケーションのメモリ使用量が把握できたら、次のように計算します。

メモリ容量 = OS使用量(4GB~8GB) + {( 64MB[ICA通信] + xMB[アプリ] ) × ユーザー数 }

 

従って例えばOSに40GBを搭載し、1XenApp当たり50ユーザーを見込む場合

1ユーザー当たりのメモリ量

= ( 40GB - 8GB[OS使用量] )  ÷ 50 - 64MB[ICA通信] = 590 MB 程度

 

今のアプリはメモリを消費するものが多いので(IEChromeなどもいくつかタブを開くと500MBは余裕で使われるので)、バッファも込みでサイジングをすべきです。

 

また、XenDesktopサイジングと同じく、XenAppも物理サーバー側ではオーバーコミットは推奨されていません。従って、

1XenApp当たりのメモリ量 × XenApp総数 + Hypervisor + Buffer

がHWで準備するメモリとなります。

 

 

・ディスク IOPS

XenDesktopサイジングのディスクIOPS表をそのまま再度添付します。

Disk IOはXenDesktopに比べて低く、5~10 IOPS/1ユーザーセッション当たりを指標とします。

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従って、1,000ユーザーであれば、10 IOPS × 1,000 ユーザー = 10,000 IOPS をストレージ側で見込んでおけばよいと思います。

 

 

・ディスク サイズ

XenAppのディスクサイズは下記4つの合計値で計算します

①OS (Hotfix適用なども見込み、40~50GB 程度)

ページングファイル (メモリ容量 × 1.0~1.5程度)

③アプリケーション (インストールサイズはアプリケーションに依存)

④ユーザープロファイル (100MB × 1XenApp当たりのユーザー数)

 

特にユーザープロファイルでは、XenAppのローカルプロファイルには、移動ユーザープロファイルに含まれない「AppData\Local」や「AppData\LocalLow」が含まれます。

移動プロファイルサイズだけを見て④を計算しないように注意して下さい。

 

 

・ネットワーク

XenDesktopサイジングと同じく、 HD動画再生や大容量ファイルの印刷を頻繁に行う業務でなければ、数百Kbps/1ユーザーとなるため、1Gpbsで事足りると思われます。

 

それでは本日は以上となります。

ありがとうございました。