仮想化エンジニア奮闘記

Citrix や VMware といったサーバー・デスクトップ仮想化の最新技術や設計情報の検証結果を共有します。(本ブログは個人のものであり、所属する会社とは関係ありません。)

arcserve UDP と arcserve Backup どっちを選べばいいの?

皆さま、お疲れ様です!
GWはどのようにお過ごしでしたでしょうか?
私はワイルドスピード8を観たくらいで後はほぼ家にいました!
ちなみに、ワイルドスピードはTheエンターテイメントな感じで
アクションは7のSky Missionにも劣らない出来栄えでしたよ。ぜひご覧下さい笑

 

さてさて、話は変わり最近arcserve UDP と arcserve Backup の製品選定をしたので要件に応じてどちらを使えばいいか書こうと思います。

それぞれの製品の資料を洗ってみたものの、今いち分からず結果的にarcserve社に聞いてしまいました。
(今後製品選定される方はarcserve社に問い合わせするのも手なので覚えておくとよいかもです)

※本記事は2017/05/11時点の最新版である、arcserve UDP 6.5 / arcserve Backup 17.5 の情報を元に記載しております。

 

そもそもarcserve UDPとはなんぞや??
arcserve UDPはイメージバックアップソフトであるarcserve UDPに加えて
arcserve Backupやarcserve Replication/High Availabilityも統合したバックアップ/リカバリソリューションです。

 

arcserve UPDは3つのエディションに分かれています。
① Advanced Edition:arcserve UDPによるイメージバックアップが使用可能
② Premium Edition:arcserve UDPに加え、arcserve Backupの全機能、arcserve Replication(ファイルサーバーのデータ複製)が使用可能
③ Premium Plus Edition:arcserve UDPに加え、arcserve Backupの全機能、arcserve Replication / High Availability(RHA)の全機能が使用可能

 

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今まで、別々の製品として販売されていたものが、UDP上位ライセンスを購入することでarcserve製品の全機能が使えるようになる、というのがarcserve UDPとなります。

 

但し、ここで特にエンジニアの方に気をつけて頂きたいのが、上位ライセンスを購入しても、UDPをインストールすることでarcserve BackupやRHAの機能がすべて使えることになる、というわけではありません。
あくまで、arcserve Backupやarcserve RHAの機能を使用する権利をUDPライセンスで買っているだけであり、arcserve Backupの機能を使いたい場合には、arcserve Backupサーバーを立てる必要がありますし、arcserve RHAの機能を使いたい場合には、レプリケーション(またはHA)したいサーバーにarcserve RHAをインストールする必要があります。


◆要件に応じたarcserve UDP と arcserve Backup 選び方
では「バックアップを取得したい」という要件に対して、arcserve UDP / arcserve Backup どちらを選べばいいの?について記載します。
基本的に、バックアップで使用したい機能に応じてUDP か Backup のどちらかを採用する形になります。
選定のポイントは下記3点が挙げられるかなと思います。
①イメージバックアップだけでなく、ファイル/フォルダ単位のバックアップ(データバックアップ)も取りたい
②増分/差分バックアップを取りたい
③ディスク/テープにバックアップを取りたい

 

①イメージバックアップだけでなく、ファイル/フォルダ単位のバックアップ(データバックアップ)も取りたい
[arcserve UDP] イメージバックアップのみ可。(イメージバックアップからファイルレベルでリストアすることは可)
[arcserve Backup] イメージ(システム)バックアップ、ファイル/フォルダ単位のバックアップ両方可

ファイル/フォルダ単位のバックアップを取る場合、Arcserve Backupが必須となります。arcserve UDPはイメージバックアップしかできません。

 

②増分/差分バックアップを取りたい
[arcserve UDP] フルバックアップ / 増分バックアップに対応
[arcserve Backup] フルバックアップ / 増分バックアップ / 差分バックアップに対応

arcserve Backupはフルバックアップに加え、増分/差分バックアップにも対応しています。一方でarcserve UDPは 初回フル + 以降永続的な増分 or 定期的なフル + 定期的な増分 が可能です。注意したいのが、arcserve UDPでは差分バックアップに対応していません。お客様要件で差分バックアップが必要な場合は、arcserve Backupが必須となります。

 

③ディスク/テープにバックアップを取りたい
[arcserve UDP] D2DやD2D2Tに対応。テープへの直接バックアップは不可。また、複数ドライブを有するテープ装置を利用することや、UDPのバックアップデータ以外もテープにバックアップすることは不可。
[arcserve Backup] D2D、D2T、D2D2Tに対応。テープへの直接バックアップは可。

テープ装置への直接バックアップ(D2T)はarcserve Backupが必要となります。
一度ディスクに取得したバックアップをテープにコピーする場合(D2D2T)は、arcserve UDPでも可です。

 

◆最後に
以上のように、「バックアップの柔軟性の観点からUDPだけでなくBackup / RHAを含めた包括的なご提案をする場合」だったり、「ライセンス管理の煩雑化を減らす目的でUDPライセンスでご提案する場合」でなければ、UDPの上位エディションを購入するよりかはBackupをご提案した方が安く済むかと思いますし、幅広いバックアップ要件に対応できるかと思います。1点懸念があるとすれば、今後arcserve社がBackup / RHA機能をUDPにすべて統合する場合でしょうか。arcserve社が上記思想で製品開発を進めていると、Backupで提案をした場合にゆくゆくは「UDPライセンス購入が必要です」とならないか気になりますが、現状では分からないですね。

 

下記に参考値段を記載しておきます。こちらはarcserve社のホームページから確認することが可能です。

 

UDP(Advanced Edition):1サーバーまたは1ソケット当たり¥100,000 (1年保守付)

UDP(Premium Edition) :1ソケット当たり¥200,000 (1年保守付)

UDP(Premium Plus Edition):1ソケット当たり¥300,000 (1年保守付)

Backup:製品本体¥172,500 + エージェント1台当たり¥63,300~ (1年保守付)

 

さて、それでは本日は長々とありがとうございました。